use it or lose it.
それは使わなければ無いも同じ。
その英語のことわざの、語呂の良さとそのストレートなメッセージが気に入って、書きとめた紙片を壁に長らく貼っていた。
大切な時間や技能をドブに捨てたくはない、と思った瞬間があったからだ。
ある日、「ねずみのハンカチ」の図柄を思案していたとき、忘れていたその紙片が目に留まった。
ちょろ、ちょろ、と動き回る働き者のねずみとその言葉。
その二つが理屈抜きでシンクロするような気がして、ひとつコラージュしてみようかと思い立った。
ねずみを一匹、二匹…と貼っていき、黄色い色紙でバランスをとる。
そして例の紙片を貼る。
半年も貼られなんだか壁に馴染んでいた紙片を取り去るとき、少しだけさみしい気がした。
しかしそこで躊躇してはいけない。
何しろ use it or lose it とことわざに教えられたからだ。
■nakaban なかばん >
画家。
広島市在住。
絵画作品を中心に数多くの挿絵、文章、絵本等を発表する。
新潮社『とんぼの本』や書店『Title』のロゴマークを制作。
主な著作は書籍『窓から見える世界の風』(福島あずさ著/創元社)、『ことばの生まれる景色』(辻山良雄著/ナナロク社)、絵本『ぼくとたいようのふね』(BL出版)等。
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- サイズ
- 40×40cm
- 素材
- 綿 100%
- 縫製
- チドリ縫製(日本製)
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